ついに逮捕か!ぶつかりおじさんの被害多発!事件の真相と対策は?

事件が起きた日時と場所

2024年10月21日(月)の朝8時56分ごろ、東京にあるJR田町駅の東口デッキ(芝浦口側)で、通勤中の男性会社員が見知らぬ中年の男性に突然殴られる事件が起こりました。通勤ラッシュで駅前が混雑している中、この男性(いわゆる「ぶつかりおじさん」と呼ばれています)は、人ごみを逆向きに歩き、前から来た会社員にわざと肩をぶつけたのです。被害にあった会社員がそのまま歩き続けると、男は約10メートルほど追いかけて、後ろからいきなり後頭部を拳で殴りました。

加害者はどんな人?(まだ逮捕されていない)

この攻撃をしたのは、40〜50代くらいの中年男性で、身長はだいたい175cm。体型はやや太めで、黒縁メガネに黒いスーツを着ていたという話があります。事件が起きた直後、男は周りの人が通報する前に逃げてしまい、今も見つかっていません。そのため名前や職業などはわかっていません。

犯行の様子を撮影した人がいるため、警視庁は傷害の疑いで捜査をしています。被害にあった男性もSNS(X)で「黒いスーツの男性の写真や動画を持っている方は情報をください」と呼びかけています。なお、過去には似たような事件で逮捕されたケースがあり、そのときは容疑者の名前や年齢が発表されました。たとえば2019年9月、都内の駅で女性にわざとぶつかってケガをさせた男が逮捕されたときは、神奈川県藤沢市に住む49歳の会社員の名前が出ています。今回の犯人も、もし逮捕されたら詳細がわかるでしょう。

どんな行為が問題になっているの?

今回の田町駅の事件では、「ぶつかりおじさん」がわざと通行人にぶつかった後、わざわざ振り返って暴行するという悪質な行為をしています。駅のルールでは右側通行になっていて地面にも矢印がありましたが、男はそれを無視して逆走し、肩と肩がぶつかるくらいの強さでわざと体当たりしたようです。普通ならお互い少しずつ避けて接触を防げますが、男はぶつかることを選んでいます。

さらに、ぶつかったあと男は戻ってきて、後ろから被害者の後頭部を思い切り殴りました。倒れた被害者を胸ぐらで引き起こし、膝で頭を蹴るなど執拗な暴力をふるっています。このとき男は「地域住民をなめるな!」と怒鳴っていて、周りの人への威嚇もあったといいます。殴られた男性は脳しんとうと打撲で、治るのに2週間ほどかかるケガを負っています。警察はこれを傷害事件として扱い、男が捕まれば傷害罪の疑いがあると考えています。2019年にも女性にケガをさせた「ぶつかりおじさん」が捕まり、傷害容疑で送検された例があるので、今回も同様の刑事責任を問われるでしょう。

被害者の証言やけがの様子

被害を受けた男性は「相手が自分とは逆に進んできたから、お互い少しよければぶつからずに済んだのに、そのままドンと当たられた」と話しています。その後、男が自分を追いかけてきて、振り向いた瞬間に後頭部を強く殴られたそうです。さらに胸ぐらをつかまれ、膝で頭を蹴られる二重三重の暴力を受けました。周りにいた人の証言では、「いつもぶつかってきやがって」などの暴言を吐いていたとも言われています。

この男性は脳しんとうと頭の打撲で2週間の治療が必要なケガを負い、大きなショックを受けました。そして、同じ男と思われる人物から似たような被害を受けた女性もいることがわかっています。2024年4月の朝、田町駅で突然「邪魔なんだよ!」と怒鳴られ、殴られて肋骨を折る重傷を負ったという女性の証言もあります。この女性も警察に被害届を出していて、被害者同士で情報を交換しているようです。ほかにも「通勤ラッシュで同じ男に追いかけられて殴られた」という話がネットに上がっていて、一度きりの事件ではなく、連続して起きていた可能性があります。

「ぶつかりおじさん」とは?過去にもあった似た事件

「ぶつかりおじさん」とは、街や駅で女性や弱そうな相手にわざと体当たりする迷惑行為の通称です。2018年ごろにJR新宿駅で女性に体当たりする男がSNSで話題になり、その映像が拡散されたことで広く知られるようになりました。テレビの情報番組でも特集され、一時大きく報道されました。JR東日本は悪質な行為だとして駅構内の警備を強化したり、注意を促すポスターを貼るなど対応を進めています。

実はこれまでにも、各地で同じような事件が起きて逮捕者が出ています。2019年にJR錦糸町駅前で50代の女性を突き飛ばした30代男性が逮捕されたり、2021年には池袋駅の地下通路で、すれ違いざまに女性の顔を殴った公認会計士の男性が捕まったり、他にも事例があります。2022年末には、渋谷センター街で女性にぶつかった男がその場で警察官に取り押さえられ、逮捕されました。

こうした事例から、「ぶつかりおじさん」は現実に存在する迷惑犯罪です。警察のデータに細かく分類はされていませんが、SNSで被害を訴える人が増えてきたことで、警察の捜査も進み、逮捕されるケースも増えています。

なぜこんな理不尽な行為をする人がいるのかというと、ストレスや不満を弱い相手にぶつけることで晴らそうとする歪んだ考え方があると言われています。とくに女性や小柄な人ばかりを狙う場合は、女性に対する差別や憎しみを持っている可能性も指摘されています。2019年に捕まった男は「自分だけがいつもよけるのは不公平」と思い、女性にぶつかることで仕返ししたかったと供述しています。中には痴漢目的だったり、当たり屋のようにぶつかってケガを理由に金を取ろうとするケースもあるようです。いずれにしても、被害者にはまったく落ち度がありません。

これはデマ?誤報の可能性は?

「ぶつかりおじさん」については、最初はSNSで拡散された話のため、「混雑したからぶつかっただけでは?」「本当かどうか疑わしい」という声もありました。しかし今回の田町駅の件は、複数の被害者がいて、しかも診断書や防犯カメラの映像、目撃証言など裏付けがあります。大手テレビ局やニュースサイトでも取材をして報道しているので、デマや誤報とは言えません。どちらかというと、SNSでの告発があったおかげで実態が明らかになり、警察も動き出したという流れです。

女性の皆さんへ:身を守るためにできること

今回の事件で、とくに通勤や通学をする女性たちは「もしかしたら自分も狙われるかも」と感じているかもしれません。実際、被害にあうのは女性が多いという話もあります。そこで次のような対策を考えてみましょう。

  1. 前をしっかり見て歩く スマホを見ながら歩いていると、ぶつかりおじさんに狙われやすくなります。前方をよく見て、不審な動きをする人がいないか確認してください。
  2. 人混みでは体格の大きい人の後ろに位置する 加害者は弱そうな人を狙うことが多いです。背の高い人や、屈強な人が近くにいたら、その後ろを歩くなどして自分を守る工夫をしましょう。
  3. 声を出して助けを求める もしぶつかられたり殴られたりしたら、思いきり大きな声を出して「やめて!」と周りに知らせてください。周囲が気づけば加害者が逃げる可能性もありますし、証言を得るうえでも有利です。
  4. すぐに駅員や警察に通報 被害を受けたら、まずは自分の安全を確保したうえで、駅員や警察に知らせてください。加害者の特徴や服装を覚えているなら伝えましょう。場合によっては写真や動画を撮るのも有効です。
  5. 泣き寝入りしない 「面倒だし怖い」と思うかもしれませんが、被害を受けたら必ず警察に届け出ることが大事です。そうしないと、加害者は好き放題にやってしまい、他の人も被害にあうかもしれません。

また、駅の構造や人の流れも関係して、混雑した場所ではこうしたトラブルが起きやすいです。田町駅でも工事中で道が狭く、人が集中する時間帯は大変混雑していました。区や鉄道会社もいろいろ対策をしているようですが、最終的にはお互いに譲り合う気持ちが大切です。どんな理由があっても、わざと人にぶつかるなんて絶対に許されない行為ですよね。もし変な動きをする人がいたら近づかず、周りに声をかけて安全を確保してください。

もしあなたが被害にあったら、決して自分を責めないでください。悪いのは相手であって、あなたに落ち度はありません。遠慮せず、駅員や警察、周りの人に助けを求めましょう。こうした迷惑行為が少しでも早くなくなるよう、私たち一人ひとりが声を上げていくことが大事だと思います。

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