ひろゆき氏のフランス移住の理由
日本で有名な掲示板「2ちゃんねる」を作った、ひろゆき(西村博之)さんは、2015年からフランスのパリで暮らしています。なぜ日本を出て、フランスで生活しているのでしょうか?
リモートで働ける自由さ
ひろゆきさんは「日本にいる必要がないなら、パソコンだけで仕事できるし、海外に住んでもいいよね」という考えだったそうです。ネットを通じて日本のテレビや雑誌の仕事をこなせるため、わざわざ日本に住まなくても大丈夫だったのですね。
妻の希望と国選び
2014年に奥さんのゆかさんと結婚して、フランスへ一緒に移住しました。その理由は「奥さんがフランスがいいって言ったから」と、わりとシンプルなもの。ひろゆきさんは、もともとアメリカやカナダ、ブラジルなどいくつかの国から「どこに行こうかな」と考えていたらしく、最終的には奥さんの希望でフランスを選んだそうです。ちなみに「ビザが取りやすいから結婚した」という話もあって、結婚記念日すら奥さんの誕生日に合わせたそうです。
ラトビアからフランスへ
実はひろゆきさんは、フランスに行く前はラトビアに住んでいた時期があります。ラトビアはヨーロッパの中でも比較的ビザが取りやすいと言われていて、5年間住めば永住権が取れると聞いていたそうです。でも、ラトビア語の試験に合格しないといけないと分かり、「そこまで大変ならやめよう」と思ったとか。その結果、「じゃあフランス語なら世界的に使われているし勉強する価値あるよね」となり、フランス移住に切り替えたようです。
フランスの永住権を持っているのか?
フランスの永住権って?
「永住権」とは、その国にずっと住んでいてもいいですよという許可のことです。フランスでは、一般的に5年ぐらい連続してフランスに住んでいると、10年有効で何度も更新できる「カルト・ド・レジダン」という永住許可証をもらうチャンスがあります。必要なのは、安定した収入やフランス語のスキル(たとえばB1レベル)など。これを取れば、フランス国内での就職や滞在がかなり自由になります。
ひろゆきさんは永住権を持っていない?
2023年の時点では、ひろゆきさんはこの永住権をまだ取っていないとされています。代わりに、フランスの長期観光ビザ(ビジタービザ)を使っているそうです。これは、現地で働かない条件で最長1年滞在ができるビザです。ひろゆきさんの場合、日本からの仕事でお金を得ているので、フランスでは働かなくてOK。だからビジタービザでも暮らせるわけですね。
また、ひろゆきさんは以前、ラトビアで5年有効のビザを持っていたとの話もありますが、今はどうなっているのか本人ははっきり言っていません。ただ、とにかく「フランスでは永住権ではなく、毎年ビザを更新して住んでいる」というのが現状のようです。
ひろゆき氏のフランスでの暮らし
パリの生活環境
パリは東京都の山手線の内側ぐらいの面積で、わりとコンパクトです。そのため、ひろゆきさんは自転車で移動することが多く、混んだ電車に乗るストレスがあまりありません。東京は便利ですが満員電車は大変なので、パリでの移動手段は気軽でラクというわけです。治安は「東京のほうが安心」と言っていますが、自転車移動圏内に色々そろっているのは良いポイントのようです。
生活費と物価
パリは家賃や物価が高いと言われます。でも、ひろゆきさんいわく、「自炊中心ならあまりお金はかからない」とのこと。フランスでは安くておいしい肉や野菜、ワインなどをスーパーで手に入れられるので、外食を減らせばそこまで高く感じないそうです。彼は「東京の適当なレストランより、パリのスーパーで食材を買って料理したほうがおいしい」とまで言っています。
引きこもりスタイル?
ひろゆきさんの仕事は、ほとんどネットで完結します。だから家でパソコンを使って過ごす時間が長く、外に出ない日も多いようです。日本のテレビ番組への出演や打ち合わせなどもオンラインで行えるので、わざわざ現地で働かなくても収入は十分。早起きが必要な時は大変そうですが、基本的にはあまり不便を感じていないようです。フランスに引っ越しても、夫婦で過ごす生活は安定しているみたいですね。
言葉の問題
「フランス語は難しくないの?」と気になりますよね。ひろゆきさんはある程度フランス語を勉強しているそうですが、「どうにかなるでしょ」という感じであまり大変そうには見えません。アメリカなど海外経験も長いので、言葉が通じなくても工夫できるという自信があるようです。ただ、フランスで長く暮らすならやっぱりフランス語は必要。そこを乗り越えれば暮らしはもっと楽になるのでしょう。
フランス移住のメリット・デメリット
メリット
- 仕事のしやすさ: リモートで全部済むので、通勤や会議が減ってストレスが少ない。
- 通勤ラッシュがない: パリの移動は自転車でOK。満員電車と無縁。
- 食材がおいしくて安い: 肉や野菜、ワインが手ごろな値段で買えて、自炊がはかどる。
- 言語の習得が価値ある: フランス語は世界的に話されているので、覚えれば海外で役立つ。
デメリット
- 家賃や物価が高い: 東京より高いことも多く、収入が少ない人にはキツいかも。
- 役所の対応がゆるい: 手続きが遅れたりいい加減だったりして、イライラすることも。
- デモやストライキが多い: 電車やバスが止まる日常もあり、日本では珍しい不便がある。
- 言語の壁: フランス語が話せないと生活で苦労する場面は多い。英語も通じない場合がある。
まとめ
ひろゆきさんがフランスに移住したのは、合理的な考え方と自分の働き方がうまく合ったからです。パソコンさえあればどこでも仕事ができるなら、わざわざ日本に住む必要がないという発想ですね。さらに、奥さんの希望もあってフランスを選び、実際にパリでの生活は「思ったほど不自由ではない」と感じているようです。
もちろん、誰でもフランス移住が簡単というわけではありません。ビザの更新やフランス語の習得、収入の確保など越えなきゃいけないハードルはたくさんあります。それでも、「日本だけが生活する場所じゃない」と思えたり、「海外での暮らしも面白そう」と感じたりする人にとって、ひろゆきさんの生き方は一つの参考になるかもしれません。
これから先、ひろゆきさんが本当に永住権を取るのか、また日本に拠点を戻すのかはわかりませんが、「論破王」らしく自分の理屈に合った場所を選んで楽しんでいるのは確か。もし海外移住に興味があるなら、ひろゆきさんが発信する情報をのぞいてみて、どんな生活をしているのかイメージしてみると面白いですよ。
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