硬派なのに親しみやすい?石破茂がバラエティで見せた真面目とユーモア

はじめに

石破茂さんは、政治家としてとてもまじめなイメージがあります。でもテレビのバラエティ番組に出ることで、ふだんとは違うやわらかい面を見せてくれました。ここでは、石破さんが出たバラエティ番組の内容や、そのあと世間からどんな反応があったのか、そして今の政治活動と合わせて、どんなふうに評価されているかを紹介します。

バラエティ番組で見せた意外な一面

「SMAP×SMAP」に出たときの話

2013年4月に、石破茂さんは「SMAP×SMAP」の人気コーナー「BISTRO SMAP」に出ました。石破さんはカレーが大好きなので、「石破風カレー」という特別な料理を頼んだそうです。番組の中では、SMAPの中居正広さんに「この番組に出た政治家は、あとで首相になることが多いんですよ」と言われ、「石破さんも首相になるんですか?」と聞かれました。でも石破さんは笑いながら「まだまだですよ」とはっきり否定しました。それでも「安倍内閣を支える幹事長として、政治が安定することが大事です」と真面目に語り、スタジオの人たちも感心していたようです。

2019年の初バラエティラッシュ

2019年の1月には、日本テレビの人気バラエティ番組に次々と初出演しました。たとえば「行列のできる法律相談所」では、ゲストとして登場し、「昔のアイドルが好き」という話で盛り上がりました。キャンディーズや河合奈保子さんなど、1970~80年代のアイドルの名前をたくさんあげて、その“熱狂ぶり”に周りも驚いたそうです。まじめな政治家のイメージが強い中で、「アイドルを語るときにはすごく楽しそう!」というギャップが、番組でも話題になりました。

さらに「ダウンタウンDX」に出たときには、『宇宙戦艦ヤマト』が大好きだという話をして、なんと50回以上も映画を観ていると熱弁しました。子どものころからファンだったといい、話しているときも楽しそうだったとか。司会のダウンタウンの2人にもツッコまれながら、石破さんはずっとにこやかに答えていたそうです。さらに妻へのプレゼントを毎年欠かさないという“愛妻家”なところも明かし、共演者から「理想の旦那さんだ!」とほめられたといいます。

2020年の「ガキの使い」サプライズ出演

2020年の大みそか番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」でも、石破さんがサプライズ登場しました。番組内の企画で“審査委員長”という役で急に出てきたので、スタジオは大騒ぎになったそうです。石破さんは「まじめに審査します」と言って、武田鉄矢さんの歌や萬田久子さんのダンスを評価しました。そのとき、「まるでイージス艦のように安定していますね」という独特のコメントをして、みんな大笑い。石破さん本人はまじめにやっているのに、逆にそれがおもしろかったようです。

世間の反応

こうしたバラエティ出演のあと、ネットやSNSでは石破さんの話題がたくさん出ました。「アイドルオタクなんて意外!」「50回も映画を観るなんてすごい」という驚きの声が多かったです。いつもはかたそうな政治家が、実は好きなことを熱く語る姿に、「可愛い」「親しみやすい」といった好意的なコメントも増えました。ただし、『さらば宇宙戦艦ヤマト』が特攻を美化していると批判されたことがある作品なので、「政治家がそれを好きと言うのはどうなの?」と気にする声もあったようです。でも、そんなふうに議論されること自体が、石破さんへの関心の高さを示しているとも言えます。

さらに妻へのプレゼントを毎年欠かさないという話も、「なんて素敵な夫なんだ」と大好評でした。「長年プレゼントを続けるなんて、さすがだね」という感想もあり、一気に石破さんへの好感度が上がったようです。そして何より、大みそかの「ガキ使」出演では、放送中にTwitterのトレンドに「石破茂」が急上昇するほど盛り上がりました。「本当に石破さんが出てるなんてビックリ!」と多くの人が投稿し、「まじめな顔でボケてるみたい」とたくさんの人に笑われながらも、好印象を持った人が多かったようです。

政治家としての石破茂と今の活動

バラエティ番組ではやわらかい笑顔を見せる石破さんですが、政治の現場ではとてもまじめで、しっかりした政策を考える人です。防衛庁長官や農林水産大臣、自民党の幹事長など、いろいろな重要ポジションを経験してきました。安全保障から地域の活性化まで、幅広いテーマに詳しいのが石破さんの強みです。

石破さん自身は、バラエティ出演について「ちょっと抵抗もあるけど、多くの人に見てもらうチャンス」と話しています。難しい政治の話こそ、バラエティでわかりやすく伝えることに意味があると思っているようです。だからこそ、アイドルやアニメの話をして自分を知ってもらったり、親近感を持ってもらったりする戦略をとっているのでしょう。政治の場ではけっしてふざけず、しっかり筋を通す硬派な面もあるので、そこがまたギャップとしておもしろいと言われるゆえんですね。

信念を貫く態度

石破さんは上司だろうとおかしいと思ったことには「おかしい」と言う性格らしく、自民党内でも意見がぶつかることがあります。だから「正論モンスター」とあだ名されることもあるそうです。でも、それだけブレずに自分の考えを通すところが「愚直なまでにクリーン」とも言われ、評価される部分でもあります。

地方や若い世代へのアプローチ

今の石破さんは、地方や若い世代とのつながりを大切にしているようです。ネットやSNSを活用しようとしたり、選挙のときにゲームを使ってみようとしたりと、新しいアイデアを積極的に試しています。結局、規約などの問題で使えなかった例もありますが、そういうチャレンジ精神が若い人からはおもしろいと思われているようです。

国民が持つ石破茂へのイメージ

石破さんは前から「次の首相になってもいいんじゃないか」と言われることが多い政治家です。実際、自民党総裁選では地方の党員票でたくさんの支持を得たことがあり、無党派層からも「石破さんなら意見をちゃんと聞いてくれそう」と言われています。バラエティ出演によって、政治にあまり興味がなかった人にも「面白そうな人」「意外と親しみやすい」と思われるようになり、さらにファンが増えました。魔人ブウのコスプレ写真が拡散されたときには「キモカワすぎる!」と盛り上がり、「ゆるキャラみたい」と言われたこともあるそうです。

もちろん、人気があるのと首相になれるのは別問題です。石破さんは総裁選で何度も挑戦しながら、国会議員からの票が思うように伸びず、勝利には届いていません。でも裏を返せば、それだけ派閥の力などには頼らず、自分の信念を通しているとも言えます。今も地方の人たちや無党派の人の中には「石破さんを総理に!」と期待する人がいます。

今の石破さんを一言でいえば「堅実で親しみやすい政治家」。長い政治経験と政策への詳しさを持ちながら、バラエティで見せる笑顔のおかげで人間的にも好かれています。「もう少し派手なリーダーシップが欲しい」という声もあるようですが、石破さんは地道に努力を積み重ねるタイプです。その姿が多くの国民から信頼される理由でもあるでしょう。だから、バラエティで笑いを届けながら、日本の将来のためには真面目に動く——この“ギャップ”こそが石破さんの最大の魅力なのかもしれません。「石破さんが首相になってほしい」と願う人もまだまだ多いですが、どんな形であれ、石破さんはこれからも自分らしく政治に挑戦し続けるでしょう。

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